September 14, 2007
歌舞伎。
歌舞伎。
久しく観ていないなぁ・・・。
ボクが歌舞伎に興味を持つようになったのは、大学時代、偶然歌舞伎座の前を(そこが歌舞伎座だと知らずに)通ったときの出来事が始まりである。
あれは、もう10年も前のお話。
「???」
突然の出来事に、ボクは何がなんだかわからない。
あっという間にボクを囲む女性は10人以上になっていた。
1人が話しかける。
「あの・・・片岡・・・さんですよね?」
「??? カタオカさんって?」
「やだ〜とぼけちゃってぇ。 あなた、歌舞伎役者の片岡●●(←何て言ってたかは忘れました)さんでしょ?」
「いえ、違いますけど」
「え〜、そんなこと言って〜。ホントは片岡さんなんでしょ?」
どうやら、彼女たちはボクを歌舞伎役者の1人と間違えていたらしい。しかし、ボクが「人違いだ」と何度否定しても、彼女たちはしつこく詰問してくる。
仕方なく、ボクは学生証を彼女たちに見せた。途端に彼女たちの顔は気まずい表情へと変わっていった。
「あら・・・ホントごめんなさいねぇ。」
「でもねぇ、あなた似てるのよ、歌舞伎役者に。片岡孝夫の息子かと思っちゃったわよ。」
「何だったら、あなたも歌舞伎役者になっちゃえば?」
そう言い残して彼女たちは嵐のように去っていった。
たまたま歌舞伎座の前を歩いていただけでボクにとっては何ともメイワクな話なのだが、同時にボクは歌舞伎をまだ1度も観たことがないということに気づいた。
団十郎、幸四郎、吉右衛門、勘三郎、染五郎・・・テレビでも活躍している"俳優"は、舞台の上で、いつもと違う魅力的な姿を見せてくれる。
ここで歌舞伎役者に間違われなければ、日本の誇るエンターテインメントの魅力に触れることはなかったかもしれない。
そういう意味では、あの中年女性たちには感謝しなければならないのかなぁ。
歌舞伎座
東京都中央区銀座4-12-15
TEL: 03-3541-3131

