May 07, 2007

希望の轍。

5月6日、FC琉球のホームゲーム。

ゴールデンウィーク最終日の沖縄は、大雨だった。
にもかかわらず、
北谷公園陸上競技場には4,000人以上の観客が集まった。

オトナだけでなく、
コドモたちも雨でびしょ濡れになりながら、
ピッチをずっと見つめていた。
・・・でも、試合終了を告げる笛の音はとても悲しく響いた。


これはボクのごく個人的な感想だが、
きょうの試合はボク自身が今まで見てきた琉球の試合の中で最悪の試合だった。


「ボールが繋がらない」とか、「クリアミスが多い」とかいう問題ではなく(それも問題なのだが)、それ以前に"魂"がまったくといっていいほど感じられなかった。

選手1人ひとりはもちろん真剣に試合に臨んでいたはずだ。
でも、それぞれの選手のベクトルがバラバラでは相手に隙を与えるだけである。
毛利元就は"3本の矢"の教えをそのコドモたちに説いたが、きょうの琉球は"1本の矢"がただ11本あっただけというに過ぎなかったように思う。

"仲間"が相手に囲まれて苦境に陥っても、誰も"救援"に駆けつけようとしない。
誰かにパスを渡そうとしても、いるべき場所に仲間はいない。
守勢に立たされているときにも、個人任せでフォローがない。
そんな場面ばかりが目立って仕方がなかった。


それでも、前半は相手の"決定的な"シュートがゴールポストに2度も弾かれたり、そして決まった相手のゴールもオフサイドで救われたり。
スタンドにいる観客はみな
「きょうの琉球は天が味方についている」
と思ったに違いない。

だが、神は決して甘やかしてはくれない。
佐川印刷は、全員で"勝つ"ということに対する貪欲さを見せていた。
ピッチの上に立つ選手全員が"11本の矢"となり、間違いなく同じベクトルで戦っていた。
勝負の神は、最後には気持ちの強い者に与した。


プロサッカーチームである以上、勝つことは唯一無二の命題である。
でも、敗れた試合でも感動を与えてくれる試合も存在する。
今シーズンの試合で例えるならば、開幕戦(vs.栃木SC戦)の後半最後10分間の猛攻がその一例かもしれない。負けても、そこに"希望の轍"を見ることができたなら、観客はそれに感動し、次も全力で応援しようと思うのだ。

しかしながら、きょうの試合は、希望の轍はついぞ見つけられなかった。
負けるにしても、雨の中駆けつけた4,000人の観客に希望を感じさせてほしかった。


相手のシュートをまるで弁慶のように浴び続けるGK・野田選手や、最前線でまさに"孤軍奮闘"していたFW・関選手、石井豪選手の姿がとても痛々しく映っただけである。あまりにも不甲斐ない中盤に、彼らはもっと怒ってもいいんじゃないかとさえ思った。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
白い雲は 流れ流れて
今日も夢はもつれ わびしく揺れる
悲しくて 悲しくて とてもやりきれない
この限りない空しさの 救いはないだろうか


(「悲しくてやりきれない」サトウハチロー)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
北谷を後にするとき、ボクはまさにこの詩の気分であった。



きょう、実は新しい横断幕を掲げた。

「KEEP ON FIGHTING」
90分間、何が何でも戦い続けろ。
あきらめるな。相手や、自分に負けるな。

吉澤監督の言う「諦めないサッカー」を、諦めずに追求してほしい。

requios at 00:14 │Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ! FCりゅうきゅうのはなし。 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
Introduction!
Archives!(Monthly)
Archives!(Category)