April 29, 2007

Gone with the wind.

ready午前7時。
肌寒い風が吹きつける糸満漁港では、すでにクルーが出港へ向けての最終チェックを行っていた。早朝にもかかわらず、見送りに来たヒトも50人近く集まっている。



banner午前7時40分。
Hokule'aのマストに、Hokule'aの故郷・ハワイの旗が掲げられた。

いよいよその時が近づく。
そう感じた瞬間だった。


午前8時5分。
陸に上がったクルーと見送りに集まったヒトが手をつなぎ、輪になって航海安全の祈りを捧げる。クルーとの別れの時は刻々と近づいていく。

みんな抱き合って別れを惜しむ。
"Thank you"
"See you again"
あちらこちらでそんなコトバが飛び交う。


引き続きHokule'aに乗り込む荒木汰久治さんとも、しばしの別れ。
「帰ってきたら、また一緒に焼肉を食べに行きましょう。どうかお気をつけて」
と声を掛けると、彼はこう言った。

「では、"未来"を見に行ってきます」


海人丸による沖縄〜愛知までの航海を終えた後、彼といろんな話をした(DREAM CAP!TAL #1)ことを、その中で、彼のこんな言葉を思い出した。

「ボクらは今回を含めてサバニで2回航海しているんだけど(2004年は沖縄〜宮崎まで航海)、この2回の航海で、日本の海の"過去"と"現在"を垣間見たような気がするんです。昔のヒトにとって"海を渡る"ということはとてつもなく勇気のいることだったけれど、今は文明の発達でより安全に海を渡ることができるようになった。だけど、その安全を過信して、昔よりも大きな事故が起きるようになっている。そして、海も沖縄のように昔ながらの美しさが残るところがあれば、どんどん死んでいく海も現われてきている。だから、次の航海では日本の海の"未来"を見てみたいんだ。」


彼は、Hokule'aに乗って、今度は"日本で最も危険な海"浦賀水道を通過する
そしてその先に"未来"の海がある。

彼の目に私たちの未来はどう映るのか。
彼が沖縄に帰ってきたら、彼が見た未来の話をボクはじっくり聞きたいと思った。


Hokule'a has gone午前8時28分。
Hokule'aは、ゆっくりと糸満の岸壁を離れた。

クルーの1人はこう言った。
「Hokule'aは、またいつか沖縄に帰ってきます」と。

それがいつになるかはわからないけれど、この船が帰ってくるまで、私たちは世界に誇れる海を保つ責任がある。
Hokule'aの帰る場所は、汚れた海であってはならない。


Hokule'a and uminchumaru赤い帆のHokule'aを、白い帆を掲げた海人丸、そして数隻のサバニやヨットが伴走して見送る。
Hokule'aと海人丸は、まるで親子のようだ。


Hokule'a on the oceanクルーの皆さん、最後までどうかご無事で。
そしてまたいつか沖縄へ"帰ってきて"くださいね。

requios at 11:43 │Comments(0)TrackBack(0)clip!DREAM CAP!TAL 

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