December 05, 2006
責任の取り方。
責任の取り方ほど難しいものはない。
なぜか。
正解がなかなか見出せないからだ。
よく、大手企業が不祥事を起こしたり業績不振になったりすると、責任を取ってトップが辞任することがある。おそらく、これが日本人に最も多い"責任の取り方"だろう。
一方で、立て直すことが責任だとして企業に留まるケースも多い。
残るにしても、辞めるにしても、
それが自分の信念に基づくものならば「責任の取り方」としては正しいのかもしれない。
ただ、他者から見て、辞めることを批判されるヒトもいれば、留まることを批判されるヒトもいる。
だから、責任の取り方ほど難しいものはないと思う。
だから、責任のある仕事をするヒトはいつも難しい判断を迫られるのだ。
さて。
「与那城ジョージ監督退任」の報を受けて他のブログなどでもいろんな意見が飛び交っているが、私は「いま退任すべきではない」と思っている。もちろん「ジョージ監督を尊敬している」という感情的な部分もあってのことだが、それを側に置いても、辞めるべき時期は今ではないと思うのだ。
しがない1サポーターが監督人事をどうこう言える立場でないことはよくわかっている。でも、それでも敢えて声を大きくして主張したい。
====================
与那城ジョージ監督は、FC琉球にとってかけがえのない人です。少なくとも、今離れるべきではないと思います。もし再考できるならば、チームのために、沖縄のために、少なくとももう1年は監督でいてください。
====================
FC琉球は、プロフェッショナル・チームである。
プロである以上は、結果を残さなければならない。
結果が出なければ、職を失うことになる。
アマチュアとプロとの違いは、まさに"結果を残せるか"という1点にある。
そういう意味で、14位という不本意な成績に終わった面を見れば、ジョージ監督の退任は妥当な判断かもしれない。
社長の野口さんのブログには、ロッソ熊本戦での敗戦後にジョージ監督から辞意表明があったとあり、また発表は最終戦の後まで秘密になっていた。これこそがジョージさんの「選手やサポーターたちを動揺させない」というプロとしての意識であり、配慮であったと思う。また、野口さんの性格上、三顧の礼を尽くしてFC琉球に来てくれたジョージ監督を、自らの意思で冷徹に切り捨てることはまずあり得ない。むしろ、野口さんはこの1ヶ月間苦悩し、また必死でジョージ監督を慰留したのではないかと思う。しかし、プロチームである以上、そこに私情を入れるわけにはいかないと判断したのかもしれない。まさに「泣いて馬謖を斬る」心境であったろうと推察する。
ところで、ジョージ監督が抜けることは、今の時点ではメリットよりもリスクのほうがはるかに大きいように考える。
もしかしたら、後任の監督に任せて、戦術も戦力も大幅に変えて、という大手術をするほうが成功するかもしれない。でも、監督がコロコロ変わるチームや日本代表を見ていると、成功の確率はあまり大きくないように思えてならない。むしろ、チームとしての連帯感が欠け、ちぐはぐなプレーに終始し、結果が出せないスパイラルに陥ってしまうリスクのほうが目立つように思われる。
ジョージ監督は、誰もが認める「FC琉球の大黒柱」である。ただ「現場のトップ」というだけでなく、精神的支柱でもある。ジョージ監督という求心力があって、このチームは団結しているのだ。その"強力な磁石"を引っこ抜いた時、砂鉄のようにバラバラになってしまわないかが非常に心配である。
またジョージ監督は、選手だけでなく、サポーターや観客のことも常に考えて行動してこられた。ボクを含め、多くのサポーターがジョージ監督を慕うのも当然のことである。ジョージ監督は、琉球を応援する人たちみんなにとっても精神的支柱と言っていいだろう。
今シーズン、ジョージ監督にはおそらく琉球を率いているこの3年間で初めて[迷い]が生じたのではないかと思う。自身の信じるサッカーで、なかなか結果が出せなかったことからの焦り、そして琉球における自身のサッカー哲学に対する迷いが生じたのではないか。その焦り、迷いが知らず知らずに悪循環を招いてしまったのではないか。
FC琉球にとって、今シーズンはまさに"初めての挫折"を味わったシーズンと言えるが、それは同時に"初めての迷い"を経験したシーズンでもあるとボクは思う。
プロに失敗が許されないのはわかっているが、JFLにたどり着くまでは、ジョージ監督率いるFC琉球は、ほぼパーフェクトな道を歩んできた。
それだけに、たった1度の挫折(しかし小さくはない挫折だが)で、名将というべき人材を手放していいものだろうか。
もし今シーズンの結果が、迷いが生じたことで起こったのなら、来シーズンは、信じる道を迷わず突き進めばいい。辞任するなら、もう1年自身の信念に迷わずに突き進んで、それでも結果が出なかったらでも遅くはないのではないか。
Jリーグや海外のサッカーチーム、またプロ野球では、成績不振でサポーターから「監督やめろ」という怒号を浴びせられるというシーンはよく見られる。一方で、「監督やめないで」という署名活動をするシーンもある。この違いは何か。
「辞めないで」といわれる人は、その人がチームにとってかけがえのない宝であり、放出すべきでない逸材である証なのだ。
ジョージ監督が抜けるという穴は、とても大きく、とても深い。この穴を埋められる人は、そうはいない。
1度下した結論を覆すのは非常に難しいこともわかっている。覆すことそのものが批判されることもあるからだ。
でも、ボクはその勇気と英断に期待したい。
「朝令暮改」は、必ずしも悪い意味ではない。
ジョージ監督、責任を取って、次のシーズンでチームをJ2に引き上げてください。
精神的にも体力的にも激務なのは承知しています。
FC琉球にはあなたの力が必要です。
もう1度考え直してください。お願いします。
なぜか。
正解がなかなか見出せないからだ。
よく、大手企業が不祥事を起こしたり業績不振になったりすると、責任を取ってトップが辞任することがある。おそらく、これが日本人に最も多い"責任の取り方"だろう。
一方で、立て直すことが責任だとして企業に留まるケースも多い。
残るにしても、辞めるにしても、
それが自分の信念に基づくものならば「責任の取り方」としては正しいのかもしれない。
ただ、他者から見て、辞めることを批判されるヒトもいれば、留まることを批判されるヒトもいる。
だから、責任の取り方ほど難しいものはないと思う。
だから、責任のある仕事をするヒトはいつも難しい判断を迫られるのだ。
さて。
「与那城ジョージ監督退任」の報を受けて他のブログなどでもいろんな意見が飛び交っているが、私は「いま退任すべきではない」と思っている。もちろん「ジョージ監督を尊敬している」という感情的な部分もあってのことだが、それを側に置いても、辞めるべき時期は今ではないと思うのだ。
しがない1サポーターが監督人事をどうこう言える立場でないことはよくわかっている。でも、それでも敢えて声を大きくして主張したい。
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与那城ジョージ監督は、FC琉球にとってかけがえのない人です。少なくとも、今離れるべきではないと思います。もし再考できるならば、チームのために、沖縄のために、少なくとももう1年は監督でいてください。
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FC琉球は、プロフェッショナル・チームである。
プロである以上は、結果を残さなければならない。
結果が出なければ、職を失うことになる。
アマチュアとプロとの違いは、まさに"結果を残せるか"という1点にある。
そういう意味で、14位という不本意な成績に終わった面を見れば、ジョージ監督の退任は妥当な判断かもしれない。
社長の野口さんのブログには、ロッソ熊本戦での敗戦後にジョージ監督から辞意表明があったとあり、また発表は最終戦の後まで秘密になっていた。これこそがジョージさんの「選手やサポーターたちを動揺させない」というプロとしての意識であり、配慮であったと思う。また、野口さんの性格上、三顧の礼を尽くしてFC琉球に来てくれたジョージ監督を、自らの意思で冷徹に切り捨てることはまずあり得ない。むしろ、野口さんはこの1ヶ月間苦悩し、また必死でジョージ監督を慰留したのではないかと思う。しかし、プロチームである以上、そこに私情を入れるわけにはいかないと判断したのかもしれない。まさに「泣いて馬謖を斬る」心境であったろうと推察する。
ところで、ジョージ監督が抜けることは、今の時点ではメリットよりもリスクのほうがはるかに大きいように考える。
もしかしたら、後任の監督に任せて、戦術も戦力も大幅に変えて、という大手術をするほうが成功するかもしれない。でも、監督がコロコロ変わるチームや日本代表を見ていると、成功の確率はあまり大きくないように思えてならない。むしろ、チームとしての連帯感が欠け、ちぐはぐなプレーに終始し、結果が出せないスパイラルに陥ってしまうリスクのほうが目立つように思われる。
ジョージ監督は、誰もが認める「FC琉球の大黒柱」である。ただ「現場のトップ」というだけでなく、精神的支柱でもある。ジョージ監督という求心力があって、このチームは団結しているのだ。その"強力な磁石"を引っこ抜いた時、砂鉄のようにバラバラになってしまわないかが非常に心配である。
またジョージ監督は、選手だけでなく、サポーターや観客のことも常に考えて行動してこられた。ボクを含め、多くのサポーターがジョージ監督を慕うのも当然のことである。ジョージ監督は、琉球を応援する人たちみんなにとっても精神的支柱と言っていいだろう。
今シーズン、ジョージ監督にはおそらく琉球を率いているこの3年間で初めて[迷い]が生じたのではないかと思う。自身の信じるサッカーで、なかなか結果が出せなかったことからの焦り、そして琉球における自身のサッカー哲学に対する迷いが生じたのではないか。その焦り、迷いが知らず知らずに悪循環を招いてしまったのではないか。
FC琉球にとって、今シーズンはまさに"初めての挫折"を味わったシーズンと言えるが、それは同時に"初めての迷い"を経験したシーズンでもあるとボクは思う。
プロに失敗が許されないのはわかっているが、JFLにたどり着くまでは、ジョージ監督率いるFC琉球は、ほぼパーフェクトな道を歩んできた。
それだけに、たった1度の挫折(しかし小さくはない挫折だが)で、名将というべき人材を手放していいものだろうか。
もし今シーズンの結果が、迷いが生じたことで起こったのなら、来シーズンは、信じる道を迷わず突き進めばいい。辞任するなら、もう1年自身の信念に迷わずに突き進んで、それでも結果が出なかったらでも遅くはないのではないか。
Jリーグや海外のサッカーチーム、またプロ野球では、成績不振でサポーターから「監督やめろ」という怒号を浴びせられるというシーンはよく見られる。一方で、「監督やめないで」という署名活動をするシーンもある。この違いは何か。
「辞めないで」といわれる人は、その人がチームにとってかけがえのない宝であり、放出すべきでない逸材である証なのだ。
ジョージ監督が抜けるという穴は、とても大きく、とても深い。この穴を埋められる人は、そうはいない。
1度下した結論を覆すのは非常に難しいこともわかっている。覆すことそのものが批判されることもあるからだ。
でも、ボクはその勇気と英断に期待したい。
「朝令暮改」は、必ずしも悪い意味ではない。
ジョージ監督、責任を取って、次のシーズンでチームをJ2に引き上げてください。
精神的にも体力的にも激務なのは承知しています。
FC琉球にはあなたの力が必要です。
もう1度考え直してください。お願いします。
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この記事へのコメント
1. Posted by Concierge YASDA December 05, 2006 10:41
今回の件は、球団も監督もまさに苦渋の決断だったと思います。その判断に至る過程を責めることはできないと思います。
ただ、もう1度考え直してほしい。それだけです。
ただ、もう1度考え直してほしい。それだけです。
