November 08, 2006
この島にサッカーは根付くのか。
・・・という疑問を過去に抱いていたことがある。
そう遠い過去の話ではない。
「この島」とは、もちろんわが母国・オキナワのことである。
Jリーグは1992年に発足したが、少なくとも20世紀までは、沖縄に住んでいる人のおそらくほとんどが「自分たちとは関係ない」と思っていたはずだ。
その昔、どっかの政治家が選挙公約に「沖縄にJリーグチームを作る!」とか掲げていたけれど、当時はほとんどの人が「荒唐無稽な話。無理」と思っていたに違いない。ボク自身もそうだった。
そもそも、人口が110万人(←当時)ぐらいしかいない小さな島に、プロスポーツなんてありえない。
世論調査をしていないので正確ではないが(←当然です)、90%以上の沖縄人はそう思っていたはずである。
しかし、その荒唐無稽な話は、もはや絵空事ではない。遠い先の夢でもない。リアルな未来として、沖縄県民の多くの心に刻まれているだろう。
最初に種を蒔いたのはかりゆしホテルズの平良社長であることは、おそらく誰もが認めるところだろうと思う。彼がラモス瑠偉さん(現・東京ヴェルディ1969監督)をプレイングマネージャーとして招聘し、沖縄初のプロを目指すチーム・沖縄かりゆしFCを結成した。しかし、彼はプロサッカーの種を蒔いたのに、育てようという意志がなかった(一応過去形にしておきます)と思われる。結果が出なかったら、すぐ他の種や苗を探そうとしてきた。植物はきちんと根付かせ、根気よく肥料をやったりしないと育たないが、それは何も植物だけの話ではなく、クラブチームのような組織にも言えるのだと思う。彼の功績は確かに大きいが、それと同等に沖縄のサッカー選手やコドモたちに失望を与えたという失点も大きい。
せめてもの救いは、加藤久前監督が沖縄で別のユースチームを立ち上げるなど、非友好的な形で退団した選手・スタッフが沖縄の子供たちに夢を与え続けてくれていることである。
FC琉球は、ある程度の財力を背景に設立されたかりゆしFCとは違い、資金面・環境面では本当に何もないところから始まっている。
だけど、1つだけ大事な要素を持っていた。
「沖縄にJリーグのチームを作る」という固い決意である。
野口社長や、望月キャプテンをはじめとした選手たちが、ただその1つの想いのもとに地道に自分たちのサッカーの研鑽を重ねてきた。そしてサッカーだけではなく、いろんな地域活動を通して、自分たちの存在を知ってもらおうと努力してきたことを知らないヒトはいないはずである。
私たちがいまサッカーというスポーツの面白さを知ることができ、試合の勝ち負けで一喜一憂できる環境を持つことができたのは、ひとえに彼らの不断の努力によるところである。
また、FC琉球を離れた選手たちも、新たなアプローチで沖縄にサッカーを根付かせる努力を続けている。ビーチサッカーのSOL MAR PRAIAやREQUIOS FCは、ビーチサッカーにおける日本のトップチームとして君臨しているし、ワールドカップにも日本代表として多数の選手を輩出し、さらにうれしいことには2大会連続で決勝トーナメントに進出したというニュースも飛び込んでいる。
彼らがいなければ、沖縄にサッカーが根付くことはあと30年はなかったかもしれない。彼らの存在と彼らの努力に、ただただ感謝するしかない。
ところで、きょうこんな記事を目にした。
レッズ収入1位は努力の結晶(スポーツニッポン)
この記事に、ボクはFC琉球の将来を重ねた。このチームは沖縄という島にどっかりと根を下ろす努力をしてきた。その結果がJFLトップクラスの観客数として現れている。またいろんなところから見聞きするところによれば、琉球のサポーターはどんなに遠いアウェーでも大人数で駆けつける。今や、FC琉球は、そしてサッカーは沖縄になくてはならない存在になりつつある。
今はめちゃめちゃ強い浦和も、Jリーグ発足当初はホントに弱かった。だからといって今の[勝てない]状態に納得できるような言い訳にはならないが、私たちは彼らを信じて応援を続けなければならない。
琉球の心 空と海と我らの心
勝利を信じともに進もう 誇りを胸に
そう遠い過去の話ではない。
「この島」とは、もちろんわが母国・オキナワのことである。
Jリーグは1992年に発足したが、少なくとも20世紀までは、沖縄に住んでいる人のおそらくほとんどが「自分たちとは関係ない」と思っていたはずだ。
その昔、どっかの政治家が選挙公約に「沖縄にJリーグチームを作る!」とか掲げていたけれど、当時はほとんどの人が「荒唐無稽な話。無理」と思っていたに違いない。ボク自身もそうだった。
そもそも、人口が110万人(←当時)ぐらいしかいない小さな島に、プロスポーツなんてありえない。
世論調査をしていないので正確ではないが(←当然です)、90%以上の沖縄人はそう思っていたはずである。
しかし、その荒唐無稽な話は、もはや絵空事ではない。遠い先の夢でもない。リアルな未来として、沖縄県民の多くの心に刻まれているだろう。
最初に種を蒔いたのはかりゆしホテルズの平良社長であることは、おそらく誰もが認めるところだろうと思う。彼がラモス瑠偉さん(現・東京ヴェルディ1969監督)をプレイングマネージャーとして招聘し、沖縄初のプロを目指すチーム・沖縄かりゆしFCを結成した。しかし、彼はプロサッカーの種を蒔いたのに、育てようという意志がなかった(一応過去形にしておきます)と思われる。結果が出なかったら、すぐ他の種や苗を探そうとしてきた。植物はきちんと根付かせ、根気よく肥料をやったりしないと育たないが、それは何も植物だけの話ではなく、クラブチームのような組織にも言えるのだと思う。彼の功績は確かに大きいが、それと同等に沖縄のサッカー選手やコドモたちに失望を与えたという失点も大きい。
せめてもの救いは、加藤久前監督が沖縄で別のユースチームを立ち上げるなど、非友好的な形で退団した選手・スタッフが沖縄の子供たちに夢を与え続けてくれていることである。
FC琉球は、ある程度の財力を背景に設立されたかりゆしFCとは違い、資金面・環境面では本当に何もないところから始まっている。
だけど、1つだけ大事な要素を持っていた。
「沖縄にJリーグのチームを作る」という固い決意である。
野口社長や、望月キャプテンをはじめとした選手たちが、ただその1つの想いのもとに地道に自分たちのサッカーの研鑽を重ねてきた。そしてサッカーだけではなく、いろんな地域活動を通して、自分たちの存在を知ってもらおうと努力してきたことを知らないヒトはいないはずである。
私たちがいまサッカーというスポーツの面白さを知ることができ、試合の勝ち負けで一喜一憂できる環境を持つことができたのは、ひとえに彼らの不断の努力によるところである。
また、FC琉球を離れた選手たちも、新たなアプローチで沖縄にサッカーを根付かせる努力を続けている。ビーチサッカーのSOL MAR PRAIAやREQUIOS FCは、ビーチサッカーにおける日本のトップチームとして君臨しているし、ワールドカップにも日本代表として多数の選手を輩出し、さらにうれしいことには2大会連続で決勝トーナメントに進出したというニュースも飛び込んでいる。
彼らがいなければ、沖縄にサッカーが根付くことはあと30年はなかったかもしれない。彼らの存在と彼らの努力に、ただただ感謝するしかない。
ところで、きょうこんな記事を目にした。
レッズ収入1位は努力の結晶(スポーツニッポン)
この記事に、ボクはFC琉球の将来を重ねた。このチームは沖縄という島にどっかりと根を下ろす努力をしてきた。その結果がJFLトップクラスの観客数として現れている。またいろんなところから見聞きするところによれば、琉球のサポーターはどんなに遠いアウェーでも大人数で駆けつける。今や、FC琉球は、そしてサッカーは沖縄になくてはならない存在になりつつある。
今はめちゃめちゃ強い浦和も、Jリーグ発足当初はホントに弱かった。だからといって今の[勝てない]状態に納得できるような言い訳にはならないが、私たちは彼らを信じて応援を続けなければならない。
琉球の心 空と海と我らの心
勝利を信じともに進もう 誇りを胸に
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この記事へのコメント
1. Posted by mike@BS
November 09, 2006 11:06
自分も浦和の人間として、レッズの発展は素直に嬉しいです。「サッカーの町」に生まれたもののモノゴコロ付いた頃には、既に全国区から取り残され、ただ昔話の状態に降って沸いたプロの話。
やっぱり、地元にチームがあるのは幸せな事です!レッズが浦和に来なかったら、野球人間だった自分はきっと、「J」にそんなに興味が湧かなかった事でしょう。だから、この感情を沖縄を含め、全国の人(特にプロチームと縁がない地域)に味わって欲しいと思っています!!
やっぱり、地元にチームがあるのは幸せな事です!レッズが浦和に来なかったら、野球人間だった自分はきっと、「J」にそんなに興味が湧かなかった事でしょう。だから、この感情を沖縄を含め、全国の人(特にプロチームと縁がない地域)に味わって欲しいと思っています!!
2. Posted by icebox
November 10, 2006 02:08
こんばんは。ロンドンではこんにちはでしょうか。
3. Posted by
icebox
November 10, 2006 02:57
書きかけで投稿してしまい失礼しました。
>その昔、どっかの政治家が選挙公約に「沖縄にJリーグチームを作る!」とか掲げていたけれど
今度の県知事選でも似たような事を公約に掲げている候補者がいますね。その人琉球がJリーグの一歩手前のカテゴリーまで上がっているにも関わらずJクラブを招致すると言ってます。
まだまだ沖縄では琉球やフットボールが浸透していないのかなと残念に思いました。
浦和の社長さんがおっしゃってた「どこを見て経営するかだ」琉球も後ろ盾は無く、サポーターを向いてないとやっていけないと思いますのて、私もそれに応えられるサポーターで在りたいと思います。
>その昔、どっかの政治家が選挙公約に「沖縄にJリーグチームを作る!」とか掲げていたけれど
今度の県知事選でも似たような事を公約に掲げている候補者がいますね。その人琉球がJリーグの一歩手前のカテゴリーまで上がっているにも関わらずJクラブを招致すると言ってます。
まだまだ沖縄では琉球やフットボールが浸透していないのかなと残念に思いました。
浦和の社長さんがおっしゃってた「どこを見て経営するかだ」琉球も後ろ盾は無く、サポーターを向いてないとやっていけないと思いますのて、私もそれに応えられるサポーターで在りたいと思います。
4. Posted by 保育士ユウキ
November 16, 2006 18:07
僕は県外の人間ですが 沖縄、Fc琉球には うまく言えないけど何か魅力を感じます。だから 鹿島サポを辞め応援いています。選手スタッフの皆さんからは 沖縄のために という思いが伝わってきます。僕も 採用試験に受かれば 滋賀を捨て、沖縄の保育園に移籍(イコール移住)するつもりです。沖縄なら 自分が子ども達に本当に伝えたい事が伝えられる(今居る保育園は信じられない、)、夢が実現出来そうな気がするんです。FC琉球を見ていると 頑張れば夢は叶うんだ と思えてきます。琉球は絶対 Jに行ける。
5. Posted by
Concierge YASDA
November 17, 2006 17:56
> mike@BSさん。
Jリーグ発足当時、浦和レッズは"お荷物球団"と揶揄された時期もありましたよね。間違いなく試練の連続だったはず。
だけど、その試練があったからこそここまで強くなったし、また日本で1番強いサポーター集団が出来上がったのでしょう。
FC琉球にも、これから様々な試練や壁が立ちはだかると思いますが、選手の皆さんだけでなくサポーターも含めてそれを1つ1つきちんと乗り越えていくことが大事なんだと思います。
Jリーグ発足当時、浦和レッズは"お荷物球団"と揶揄された時期もありましたよね。間違いなく試練の連続だったはず。
だけど、その試練があったからこそここまで強くなったし、また日本で1番強いサポーター集団が出来上がったのでしょう。
FC琉球にも、これから様々な試練や壁が立ちはだかると思いますが、選手の皆さんだけでなくサポーターも含めてそれを1つ1つきちんと乗り越えていくことが大事なんだと思います。
6. Posted by
Concierge YASDA
November 17, 2006 18:02
> iceboxさん。
確かに現在の琉球には大きな後ろ盾はありません。が、私が感じる限り社長の野口さんをはじめとしたスタッフの皆さんは未来だけではなく自分たちの足元もきちんと見つめていると思います。
阪神やソフトバンクも今でこそ優勝争いのできる球団になっているけど、10年前までは万年最下位でした。我々サポーターも阪神ファンのような辛抱強さを身につけて、選手たちを信じて根気強く応援をしていかなければ・・・と思う今日この頃です。
確かに現在の琉球には大きな後ろ盾はありません。が、私が感じる限り社長の野口さんをはじめとしたスタッフの皆さんは未来だけではなく自分たちの足元もきちんと見つめていると思います。
阪神やソフトバンクも今でこそ優勝争いのできる球団になっているけど、10年前までは万年最下位でした。我々サポーターも阪神ファンのような辛抱強さを身につけて、選手たちを信じて根気強く応援をしていかなければ・・・と思う今日この頃です。
7. Posted by
Concierge YASDA
November 17, 2006 23:01
> 保育士ユウキさん。
ボクも、名古屋に住んでいたことからヴェンゲル監督が率いた名古屋グランパスを応援していました(だから今もアーセナルを応援しているんですが)。
でも、FC琉球は選手・スタッフとサポーターとの距離がとても近く感じます。おそらくこれはどの琉球サポーターも感じているはずで、かつFC琉球の誇るべきところだと思います。もしかしたらこれが最大の魅力なのかもしれませんね。おっしゃるように、確かに他のチームにはない何かをFC琉球は持っています。
・・・FC琉球がJに上がる前に、早く沖縄に移ってきてくださいな。そしたらJ昇格の瞬間をリアルタイムで味わうことができるはずですから♪
ボクも、名古屋に住んでいたことからヴェンゲル監督が率いた名古屋グランパスを応援していました(だから今もアーセナルを応援しているんですが)。
でも、FC琉球は選手・スタッフとサポーターとの距離がとても近く感じます。おそらくこれはどの琉球サポーターも感じているはずで、かつFC琉球の誇るべきところだと思います。もしかしたらこれが最大の魅力なのかもしれませんね。おっしゃるように、確かに他のチームにはない何かをFC琉球は持っています。
・・・FC琉球がJに上がる前に、早く沖縄に移ってきてくださいな。そしたらJ昇格の瞬間をリアルタイムで味わうことができるはずですから♪

