May 23, 2006

国会出張のこと。

国会議事堂先週の火曜日のことなんですが・・・国会に日帰り出張してきました。(既報)

ホントは翌日にでも書いておいたほうが良かったのかもしれないけど、マジメな話でもあるので、どう書こうかと考えてたら・・・1週間も経ってしまったのです。
すみません。m(_ _)m


今回の国会日帰り出張の目的。
国会要請資料それは

出資法の上限金利引き下げの実現

を国会議員の先生方に要請することでした。


先日のブログで多重債務者の問題についてちょこっとお話ししましたが、沖縄だけでなく全国で多重債務者の急増が社会問題化しています。
実態として、裁判所に自己破産を申し立てた人は全国で約20万人個人再生手続を申し立てた人は約27,000人特定調停が約38万件・・・(いずれも司法統計[平成16年現在])。
この他に弁護士や司法書士が業者と直接交渉して債務整理("任意整理"といいます)を行っている数を含めると、全国で多重債務に苦しんでいるヒトの数はおよそ200万人と言われています

また、借金苦による自殺者の数も8,000人を超えています。(←交通事故死亡者数[約7,000人]よりも多い)

多重債務に陥る原因は人によってさまざまですが、しかしほとんど共通しているのが消費者金融などの「高すぎる利息」と「強引な取立て」によるもの。
支払いが遅れたりしたら某消費者金融のような怖い取立てが待っているので、怖い取立てを何とか回避するために他の消費者金融から借りて返済に充てる・・・これの繰り返しで多重債務に陥るパターンがほとんどです。しかもその金利がどれも高すぎるからあっという間に膨れ上がってしまう。まさに悪循環なのです。


実は消費者金融などの利息は、
利息制限法という法律で定められた上限利息を超える違法な利息。
貸付金額により上限利息は異なるのですが、利息は年15〜20%までにしなければならないと定められています(例えば50万円を借りた場合は年18%までしかダメ)。ただこの利息制限法には罰則規定がないため、この利息を超えたとしても刑事罰を課すことができません。
これに対し、出資法では年29.2%を超える利息を取った場合は刑事罰が課せられます。
消費者金融は、捕まらないギリギリの利息で営業しているので、「違法なんだけど捕まらない」状態にあります。
#ちなみに、消費者金融の借金について本来守られるべき利息制限法に計算をし直すとほとんどの場合借金の額が減少します。取引期間が長い場合は、逆に払い過ぎになっていることも多いのです。

フツウに考えたらおかしな話なんだけど、これがいわゆる"法律の抜け道"というやつ。しかもこの法律の抜け道で営業していることによって、多くの人たちが多重債務に苦しめられるという状態になっています。


院内集会このうち、実は出資法について「施行3年後に見直す」との規定があって、その見直しがなされるのが来年1月とされています。この機会に、日々債務整理に弁護士司法書士たちを中心として、その"脱法状態"を改めなければならないと立ち上がったワケです。実は今回の国会要請もその活動の一環なのでした。


実際に脱法状態を改められるのか、高すぎる金利を引き下げさせることができるのかはまだまだ予断を許さないところなのですが、今回訪問した議員の皆さんは概ねご理解をいただいたように感じました。
ただ、もっとこの問題を多くの皆さんに知っていただきたい、そして考えていただきたいと思います。多重債務問題は決して対岸の火事ではなく、実はあなたの周りにも借金で苦しんでいる人は意外に多いはず・・・なのです。


現在、日本弁護士連合会高金利引き下げ全国連絡会を中心に、金利引き下げを求める署名活動を行っています。ぜひ署名にご協力くださいますよう、よろしくお願いします。
#署名にご協力いただける方はメールでご連絡いただけると幸いです。

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