August 14, 2005
[旧きを訪ねる]仕事の原点。
初めてマトモなアルバイトをしたお店が、ここだった。
ここをバイト先として選んだ理由はたった1つ。
「自宅から近かった」・・・ただそれだけだった。
自宅から徒歩1分。恐ろしいぐらいの至近距離。
ゴルフのことなんて、まったくわからなかった。
こう言っちゃ失礼だが、当時ボクが働いていた頃はそんなに忙しくなかった。
(今はどうかわかりません。あしからず。)
でも、働いているヒトの雰囲気は良かったと記憶している。
「辞めたい」と思ったことも何度もあったが、
それでも大学を卒業する直前まで続いていた。なぜか。
上司(店長・副店長)に恵まれていたからである。
これは、コンビニの会社に就職して、実際に店舗を運営してわかったことだが、
お店の雰囲気というのは、主体となって運営しているヒトに係わってくる。
いくら品揃えが良くっても、接客態度がすこぶる悪ければ
「また行きたい」と思われるお店にはなりえない。
このお店は、GOLF5の中でもおそらく標準か小さい部類のお店。
だけど、常連の来店比率はものすごく多かった。
店長の長谷川さん(当時。)は、常連のお客様とよく話し込んでいた。
特定の商品をしつこく売り込んでいた・・・わけではない。普通の世間話。
一見するとムダ話に思われるかもしれないけど、
話し込んだあとは、お客様は必ずといっていいほど余計に何品か買ってくれた。
中には1本何万円もするクラブを衝動買いしてくれたり。
ときには、何にも話しかけず、
数メートル後ろにさりげなく立っているだけのときもあった。
しばらくすると、お客様のほうから「ちょっと」と声をかけられる。
・・・10分後、お客様は大きな荷物を抱えて、笑顔でお店を出ていた。
接客。
それは必ずしも「売り込む」ことと同義ではない。
正確には、
お客様とコミュニケーションをとり、信頼を得るということなのだ。
だから、ときにはお客様と世間話をやったっていい。
それがお客様にとって「気持ちよく買い物ができる」ことならば。
ボクは、長谷川店長からゴルフやクラブの知識などは教えてくれたが、
接客のことについては"基本(接客用語)"ぐらいしか教えてくれなかった。
だけど、ボクには長谷川店長や副店長の背中を見ることで
「接客とは何か」を学ぶことができたように思う。
ここで得た経験が、セブン-イレブンで、そして現在の仕事でも礎になっている。
いつか、ボクも、
「背中を見る」だけで勉強になるようなニンゲンになろう。
そう思って、"仕事の原点"を教えてくれた場所を後にした。
